M-42 ジャンプジャケット
航空機の発達で、戦略的に大きな作戦の前に先行部隊を放ち、上陸の側面的支援をするという意味でパラシュート部隊が考案されました。このモデルはD.ディで有名なノルマンディの際に使われた物ではなく(形は同じですがポケットのマチは同じ生地でした)、後期型のジャンプジャケットです。(*戦線進行中にはリプレイスメント<補充兵>たちが着るようになりました)
空挺部隊では降下の際に隊員個人で大量の装備を携行する必要があるため、予備の弾薬や食料を規定のポーチやバック以外にポケットに大量に詰め込めるよう、上下で6つの大型ポケットを持っていました。
ウエストにはストラップが付けられ、フロントの4つポケットは、マチとプリーツが入った大容量のもので、開け閉めが容易なようにスナップボタンが斜めのフラップについています。また、降下時にパラシュートが絡まった場合に備えてナイフ用のポケットが襟元についています。ノルマンディの際には「クロケッツ」とよばれる味方識別用の道具を入れたTROOPERも多くいたようです。胸ポケットのフラップにはマップ確認時に必要なペンの差し込み用の通し口が付いています。ここにアルプスの高山植物、エーデルワイスを差し込んだ映像<バンド オブ ブラザース第3話>があります。
機能を重視し、行動性を高める為にアームホールが極端に狭く出来上がっていますが、その分背中中心と側面におおきなプリーツが設けられ、上下左右に大きく腕を振る事が出来るように工夫されています。
映画「バンド オブ ブラザース」での初回の6分間は、降下する前の緊張状態がこのジャンプジャケットと共に描き出されています。また、ペアムービーと呼ばれる「プライベートライアン」では、マットデイモンMatt Damon扮するライアン二等兵も着用しています。トムハンクスの装備は上陸する側のARMYディテールです。この辺を見比べても面白いですね。
アームホールが狭い分、現在のトレンドに最もマッチしたベーシックデザインとなっています。ライナーのない一重仕立てなので、セーター等の上から着ると良いと思います。UKブランド、「ベンシャーマン」もコレクションモチーフにしています。そのデザインソースとなったジャンプジャケット、いかがでしょうか? |