● 〜エピソード グレイトパンプキン〜 カボチャの頭
これからの季節、アメリカはホリデーシーズンと呼ばれ10月はハロウィン、11月はサンクスギビングデー、12月はクリスマスとイベントが続きます。この時期アメリカはハロウィン一色になります。お店はハロウィン風に飾り付けをして色々なハロウィン用品を販売し、空き地にはPumpkin
Patch(カボチャ畑)が現れハロウィン用に人々はそのでカボチャを購入します。
ちなみにPumpkin Patchが終わると空き地はクリスマスツリーを販売する所に変わります。カボチャは中をくりぬき顔等の模様を彫ったJack
Lantern(ジャックランタン)と呼ばれる中にロウソクを入れたカボチャ頭のランプになり家々の玄関先に飾られます。
Great Pumpkin(Grate Pumpkinでは無い)はカボチャ畑に現れると言われています。Great
Pumpkinで有名な話しは1966年に作られたスヌーピーのエピソードがあります。Itユs The Great
Pumpkin,Charlie Brownのタイトルでハロウィンクラシックエピソードとして人々に愛されています。ハロウィンの夜にカボチャ畑に現れるGreat
Pumpkinは、サンタクロースのように袋の中にオモチャを入れ子供達にそのオモチャをプレゼントすると言われています。Charlie
Brownの友達LinusはGrate Pumpkinの存在を信じてカボチャ畑でGreat Pumpkinが現れるのを待ちます。その頃Charlie
Brownとその仲間達はコスチュームに身を包み町にTrick or Treat(注1)に出かけるのでした。はたしてGreat
Pumpkinは本当に現れるのでしょうか?
Grate
PumpkinのTour MemoryにあるようにGrate Pumpkinはカボチャ畑では無く、ハロウィンの日にGrateful
Dead のコンサートに現れるようです。さしずめGrate PumpkinはDeadheadsにこっそりBackstage
Passでも配っているのでしょうか?Grate Pumpkinはカボチャの頭をしていましたが、カボチャの頭はJack
Lanternと呼ばれています。
最近映画にもなったThe Legend
of Sleepy Hollowに出てくるHeadless Horseman(頭の無い騎手)も頭が無いせいかカボチャの頭をした状態で表現される場合もあります。
カボチャの頭、“Jack Lantern”はハロウィンを象徴するシンボルになっていますが、Jack Lanternには実は次のような物語があります。
誰かがその日はハロウィンの夜だったっと言っているが、アイルランド人で鍛冶屋のジャックと言う名前のしみったれた酔っ払いが不幸な事に飲み屋で悪魔に出くわしてしまったのです。
ジャックは余りにも酔っぱらっていて、もうそろそろ悪魔の手に落ちる所だったが、魂と引き換えにもう一杯のお酒を要求する事で悪魔をトリックに引っ掛ける事が出来ました。悪魔はバーテンダーに払う酒代の6ペンスの銀貨に化けましたが、その瞬間ジャックは急いで銀貨を拾い上げ、銀貨を財布の中に入れました。ジャックは財布の中に十字架を入れて置いたので、悪魔は元の姿に戻る事が出来ません。
そしてジャックは、10年間は彼の魂に手を出さないと約束するまで悪魔を自由にしませんでした。悪魔は条件を承諾して、そしてそれから10年後、ジャックが田舎道を歩いていると悪魔はジャックの前に現れたのです。悪魔はジャックの魂が欲しくてしかたなかったが、ジャックは急いで頭を働かして悪魔にこう言いました。“一緒に付いて行くけど、その前にあの木になっているリンゴを取ってきてくれないか?”悪魔は考えたが何も失う事が無いので、リンゴを取る為にジャックの肩に飛び乗ったのです。
ジャックはナイフを取りだし木の幹に十字架を彫りました。それにより悪魔は宙に放り投げられジャックの魂を手に入れる事が出来ませんでした。そして、ジャックは悪魔に2度と魂を取りに来ないと約束させる事に成功しました。
数年後とうとうジャックが死んだ時、彼は生前、酔っぱらいで、ケチで、詐欺しだった為天国に行く事が許されませんでした。地獄の入り口にやってくると、悪魔が2度とジャックの魂を取らないと約束したので、ジャックを地獄の入り口から追い返しました。ジャックが“しかし何処に行けばいいんだ?”っと尋ねると、悪魔は“来た所に戻ればよい!”っと答えました。来た道は風が強く暗いので、ジャックは帰り道が分かるように明かりぐらいは貸してくれないかと悪魔に頼みました。悪魔は地獄の業火から拾い上げた炭をジャックに投げました。ジャックは帰り道を照らし、そして風に火が消されないようにさっきまで食べていたカブの根の中にそれを入れました。
それ以来、ジャックはカブで出来たLantern【手さげランプ】を持ち暗闇の中をいつ来るか分からない“審判の時”までさ迷う事になったのです。それゆえ、ジャックのLantern(Jack
Lantern)はさ迷う魂の象徴になったのでした。
人々は、魂や幽霊はハロウィンの夜に墓場をはなれ、生前の暖かかった家を求めてやって来ると信じていました(日本で言うお盆ですね)。村人達は、そこに以前住んでいて幽霊になった者がやってくる事を恐れて、コスチュームに身を包みそこに向かってくる魂をビックリさせ追い払うようになりました。
幽霊が家や作物を荒らずに道を進んで行くようにと、食べ物や美味しい物をドアに置き魂をなだめるようにもなりました。そしてまた、さ迷える魂を想像して幽霊が怖がり逃げて行くように、顔を描いたり彫ったりしたカブの中をくりぬいた物(Jack
Lantern)に火を燈したソウソクを入れ飾るようにもなったのです。
1845〜1850年に食料不足の為700,000人ものアイルランド人がアメリカに移住してきましたが、この移民が彼等の伝統のハロウィンとJack
Lanternをアメリカにもたらしたのです、しかしその当時カブがアメリカに無かった為、彼等はアメリカのカボチャをかわりに使いカボチャのJack
Lanternが誕生したのです。
もしその当時アメリカにカブがあればカボチャのJack Lanternは誕生していなかったのでGrate
Pumpkinではなくカブ頭のGrate Turnipになっていた事でしょう…しかし、Jack Lanternもアメリカに渡りカボチャにかわった事によってよりいっそう人々が忘れられないハロウィンのシンボルとなっていったのではないでしょうか。
毎年来るハロウイン。平和じゃないと祝えないね。PEACE
注1Trick or Treat:
ハロウィンに子供達が近所の家々の玄関先でお菓子をねだる時に言う言葉。“お菓子をくれないといたずらするぞ”〜ってか